福山哲郎幹事長は26日夜、国会内で定例会見を開きました。
同日行われた常任幹事会の報告の中で、次期参院選挙区候補者として決定した山梨県選挙区で市来伴子さんについて、公認か推薦かまだ常任幹事会では決めてないとして、今後どういう形での候補になるかについては山梨県連や社民党とも相談しながら進めていきたいと述べました。
市来さんは社民党の現職の杉並区議会議員ですが、自身の強い希望もあり山梨から立候補したいということもあり山梨県連とも協議の結果、山梨県連では全会一致で候補者として擁立することを決めましたが、「社民党さんには多大なご迷惑をおかけしたと思っており、そのことについてはお詫びを申し上げたい」と述べました。
また、次期参院選挙区の滋賀県については、党として田島一成元衆院議員が参院候補者として意思表明してましたが、結果としてさまざまな調整をし「お互いが協力して応援ができる方が望ましい」ということで、田島元議員を衆院滋賀2区総支部長として選任し、嘉田由紀子さんが国民民主党を離党し、党籍を抜いた上で無所属として立候補するとして推薦を決定しました。
記者から桜田オリパラ担当大臣が東日本大震災で国道や東北自動車道が不通になっていたにもかかわらず「健全に動いていていたからよかった」などと発言したことについての見解を問われると、「桜田大臣を安倍総理は即刻罷免するべきだ」「正直言って、私はかなり遺憾に思っている」と強く批判しました。
当時、寸断されている道路を各自治体、国交省、地方整備局が懸命に連日の徹夜作業で復旧に当たっていた状況を官房副長官として確認していたと説明(「くしの歯作戦」など)、そのお陰で緊急物資の輸送経路が確保できたとして、今回の発言は「とんでもない。どの顔をしてあの時の東北の皆さんに、東北道や国道は健全だったと言えるのか」と指摘しました。
また、2017年に今村雅弘復興担当大臣を東日本大震災を巡る「まだ東北だからよかった」との失言で事実上罷免したことを挙げ、「安倍総理は今回なぜ罷免しないのか、辞任をさせないのか理解に苦しむ。安倍総理は罷免しない理由を明確に説明するべき」と語りました。