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ニュース

2019年3月26日

「パリテ元年をわれわれの手で作り上げよう」枝野代表が都連集会であいさつ

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 枝野幸男代表は25日昼、国会内で開かれた東京都連合主催の「『パリテ・ナウ』キックオフ集会」に参加。参院東京都選挙区で公認が決定している塩村文夏さんや統一地方選挙の女性候補予定者らが多数集うなか、「(全体の候補予定者の)4割近い候補者が全員当選すれば東京都連の構成はパリテ(男女半々)に近づいていく。パリテ元年をわれわれの手で作り上げていこう」と呼びかけました。

 パリテとは、「同等、同一」を意味するフランス語で、選挙の候補者を男女同数とすることを定めたフランスの法律の通称です。

 枝野代表は、「女性の政治参画を進めていくことは、女性にとって大事であるだけではなく、日本の政治文化を良くしていく上で非常に大きなポイントの一つだと思っている」と意義を強調。「1票の力」を振りかざす有権者のハラスメント行為、「票ハラ」にも言及し、「党として候補者をどう守っていくのかが問われている。票ハラは女性だけでなく男性の候補者も受けているが、問題の深刻さは女性候補者の方が圧倒的に大きい。そうしたなかで女性の政治家が増えていくことは、票ハラを生み出すような政治風土そのものを変えていくことにつながっていくのではないか。多様な社会を作っていくためには多様な声が政治に届いていかなければいけない。女性のなかにも、男性のなかにも多様な意見があるが、あまりにも議会の構成が偏っているのは明らかに多様な社会、多様な政治とは逆方向であることは間違いない。あえて申し上げれば、パリテという言葉をみんなが言わなくてもいい時代を早く作っていくためのキックオフだと思っている」と述べました。

 また、自身の地元の小選挙区では、これまで男女それぞれ3人の議員だったところ、今回男性3人、女性6人と、女性の候補予定者が3分の2を占めていると紹介。「総支部の議員構成がパリテであることから、いろいろなネットワークを通じて政治参加の意欲が潜在的にある女性に声をかけていくルートが広がっていく。議会で女性が活躍している姿を近くで見れば、意欲を持っていただく方が増えてくる。地方選挙、参院選挙で女性の候補者がたくさんいるのが当たり前、議会に女性が多数いるのが当たり前の構造に向けて大きな一歩を踏み出していくと、さらにその次は加速度がつくと思う」「実際の選挙戦では、女性の方がハンデを負っている部分が少なからずあると思うので、それを乗り越えていこう」などと呼びかけました。

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 塩村さんは、東京都では女性の自治体議員の数が増えているが、衆院では約1割、参院で約2割という状況だとして、「町の人たちが会う政治家はだいたい男性で、政治家というのは男性の仕事だと刷り込まれている人たちが今も多いのではないか。政治は男性だけの政治ではなく、女性もしっかりと参画していかなくてはならない」と主張。2014年、東京都議会の議場で浴びた「セクハラやじ」を振り返り、「あのときは性差別に関する野次だけがフィーチャーされたが、子育て支援や歴史観などさまざまな質問をするなか『そんな問題本当にあるのか』『余計なことするな』などびっくりするようなやじがたくさん飛んでいた。女性が何か言おうものなら、自分の価値観と合わなければ切って捨てるというステレオタイプ、古風な政治家で議席が多数占められている状況だった。これでは問題は解決しない。子育て支援や介護の問題、LGBTなどに取り組むステレオタイプではない視点を持っている私たち女性候補者が議席を獲ることで日本の未来が変わると信じている。全力で頑張る」と決意を表明しました。