参院本会議で29日、2017年度決算に対する質疑が行われ、立憲民主党・民友会を代表して風間直樹議員が質問に立ちました。
風間議員は、(1)「毎月勤労統計」不正調査問題(2)国会運営の異常さ(3)決算検査報告と検査院OBの再就職に対する総理の認識(4)北方領土と在日米軍基地――等について取り上げ、安倍総理らの見解をただしました。
毎月勤労統計の不正調査問題をめぐっては、予算案の閣議決定もやり直すことになったとして、政府による前代未聞の違反行為だと指弾。根本厚生労働大臣が昨年12月20日に事態を把握するも翌21日の雇用統計公表を止めず、統計関連予算が含まれた同21日の2019年度予算案の閣議決定に署名したことを問題視し、根本厚労大臣の罷免と総理の辞任を求めました。
安倍総理がこの毎月勤労統計を根拠として、アベノミクスの成果を答えていることにも触れ、「アベノミクスの成果と総理が自賛した数値の根拠は崩れている」と指摘。あわせて、「憲法73条が謳う『法律を誠実に執行する義務』を負っている安倍内閣が、『全体の奉仕者として公共の利益の実現を責務』(国家公務員法96条)とする官僚を統制できていないのは明白だ。安倍一強と言われる強い内閣が、内閣人事局を通じて国家公務員の人事を強く統制しているにもかかわらず、重大な公務員不祥事が続発している。憲法73条が内閣に求める責務を、総理として果たしていると考えるか」と安倍総理に迫りました。
【参院本会議】平成29年度決算に対する質問 風間議員原稿.pdf