2018年12月17日
【京都】師走の休日、四条河原町で枝野代表、福山幹事長らが訴え
立憲民主党京都府連合は16日、京都市下京区にある四条河原町で街頭演説を行いました。枝野幸男代表、府連代表の福山哲郎幹事長、山本和嘉子衆院議員、府内の自治体議員のほか、次期参院選挙京都選挙区の公認候補予定者として同日発表した増原裕子氏、京都に隣接する大阪10区選出の辻元清美国会対策委員長、増原氏と同じく大阪選挙区で公認候補予定者である亀石倫子氏がマイクを握り行き交う人々に党の政策などを訴えました。
それぞれの訴え(要旨)は、次のとおりです(登壇順)。
【山本衆院議員】
京都第5区総支部長に就任。京都第5区は、福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、与謝郡。この地域に根ざし、一人ひとりの方と繋がり、ボトムアップの政治を実現していきたい。
【辻元国対委員長】
まっとうな政治を掲げて、衆院選挙を戦い生まれた政党。
安倍政権はまっとうですか?安倍総理は「寄り添う、寄り添う」と言いながら、「一体誰と寄り添うねん」と言いたい。
外国人人材受け入れの現状が野党の力で明らかになった。
辺野古では問答無用に土砂を投入。沖縄の人たちが止めて欲しいと悲痛な叫び声を上げている時に、安倍総理はゴルフをしていた。
まったく寄り添ってない。こんな政治を立憲民主党は変えるためにがんばります。力を貸してください。
枝野さんと福山さんが頑張ってますが、立憲は女が強い。私と蓮舫参院議員がガミガミ言っている。そこにこの京都では、心強い増原裕子氏が、大阪では亀石倫子氏が。枝野さんと福山さんのお尻をバンバン叩いて、私たち立憲女子が頑張っていく。
【福山幹事長】
京都で初めて選挙以外で枝野代表に来ていただき街頭演説をしたいといったら、辻元さんも、亀石さんも来た。
この四条河原町での街頭も何回もさせていただいた。
今、新しい立憲民主党という船で漕ぎ出して1年になる。本当に選挙では厳しい中で20万票という比例票をいただいた。京都の皆さんに心から御礼申し上げる。
今年の漢字は「災」だったが、国会では「偽」。財務省では森友学園の問題で改ざんをしていた。国会答弁は虚偽。前川喜平文部事務次官が「あったものをなかったとは言えない」と言ったあの内閣府の加計学園の問題もいつの間にかうやむやに。防衛省は日報を隠していた。そして働き方改革はデータが不備、データを改ざんしていた。臨時国会でも、入管法改正案の審議で同じことが起こった。データを出さず、出してきたと思ったら国会議員に全部書き写せと。全部書き写しデータを集計したら、まったく法務省の説明とは違うデータだった。審議終盤になり初めて死亡者のデータも出てきた。審議は皆さんに真実を明らかにし、より良い政策(法案)にしていくためのもの。審議はデータを隠し、事実を隠し、無理やり数で押し切るものではない。
【増原氏】
どんな人も自分らしく生きることができる、違いを認めあい、助け合う、そんな社会を作りたいと思い8年間活動してきた。1年前、立憲民主党が出来上がった。その時の枝野代表、福山幹事長のスピーチに心を打たれ、勇気をいただいた市民の一人です。立憲民主党だったら、今のおかしな社会、政治を変えられるかもしれないとその時勇気をいただいた。
私はこれまでLGBTや女性を取り巻く課題について、特に当事者性を持って市民として声を上げ続けてきた。ですが、どんなに市民が声を上げても、民意を示しても、その声に耳を貸さない政権の下では、困りごとは解決するどころか、日に日に困難が大きくなる。このままでは、市民一人ひとりが自分らしく生きられる社会からどんどん遠ざかると、危機感をもって政治を志す決意をした。
【枝野代表】
平成という時代が30年、来年で新しい時代を迎える。昭和の時代にうまく行っていたことが、平成になってから、なかなかうまく行かなくなった。経済が低迷・停滞をしている、社会が閉塞感に覆われる、そんな中でアクセルを踏み込み続けることによって、なんとかあの時代に戻れないか、これが平成の30年間だったのではないか。
しかし、社会情勢も国際情勢も大きく変わる中で、昭和の延長線上でいくらアクセルを踏んでも社会はよくならない。今、仲間たちが訴えた政治の混乱も、まさにその無理なことをやり続けてきた限界が現れている。立憲民主党は新しい時代を、新しい社会を作る、新しい政治を作る、そのために前に進んでいきたい。
それぞれの人が、町が、村が、地域が、それぞれに多様性を認めあい、さまざまな創意工夫をしていく。それぞれが抱えているさまざまな事情に応じた、さまざまな模索をしていく。それをお互いに認めあっている社会だからこそ、新しい知恵が、アイデアが、ビジネスが、生まれてくる。
私たちは、今厳しい立場にいる苦しい人の立場に立った政治を進めていく。少数の立場であるために、さまざまな意味で差別をされたり、偏見を持たれたり、苦労をされている、そうした人たちのために寄り添う社会を作っていく。それはその当事者だけではなく、支えあい、多様性を認めあい、社会を下から支えみんなで押し上げていく、そういうお互いさまの社会こそが、平成の次に来る日本の社会であると立憲民主党は確信を持って皆さんと共に作り上げてきたい。
【亀石氏】
大阪で9年間大阪で弁護士をやってきた。政治を一番身近に感じた事件は、京都から始まった(ダンスを楽しむ)クラブが風営法違反で摘発された事。クラブがどんどん潰れていった、京都から摘発が始まり、その後大阪のミナミへ、そしてキタの「NOON」にも。その裁判の弁護団に関わった(聴衆から、「知ってるよ」の声)。時代遅れの風営法を変え、ダンス規制はいらないという市民運動がこの京都から始まり、全国に広がり16万筆集まり、国会に届き、風営法が変わり、裁判にも勝った。京都というのは、こういった市民の力がある町だと思った。
私はそれまで政治は遠いものだと思っていたが、身近にあるものなんだと、クラブで音楽を楽しんだり、自分らしく表現をしたり、日々の生活、仕事を失わないこと、そういう身近なことが政治とつながっている。
そして、もう一つ。女性が政治の世界に少なすぎる。弁護士としてやってきたが17%しか女性がいない。その中で、女であることを理由に馬鹿にされるということがたくさんあった。司法の世界も男性ばかりだが、女性が入れば社会は少しずつ変わっていくと思い、勇気を出して大阪から挑戦する。
そして今回、京都から増原さんが挑戦するということを聞き、めちゃくちゃ心強くでうれしいです、本当にうれしいです、一緒に頑張りましょう。