2018年9月3日
訪米にあたり「日米安保体制を重視し、深化させたい立場伝える」記者会見で枝野代表
枝野幸男代表は3日、定例の記者会見を国会内で開き、(1)台風21号の接近 (2)元厚生大臣の井出正一氏のご逝去――等について発言しました。
非常に強い台風21号が4日にも西日本から東海に上陸する恐れがあることから、「西日本豪雨の被災地はもとより進路あるいは影響が警戒される地域の皆さんにはくれぐれもご留意をいただきたい」と注意を呼びかけました。
元厚生大臣、元新党さきがけ代表の井出正一氏が2日ご逝去されたことを受け、哀悼の意を表明。「私にとっては当選1回の時に薬害エイズ問題に取り組んだことがいろいろな意味でその後の政治活動の原点の1つになっている。私がこの問題に取り組み始めた当初の厚生大臣が井出先生で、事務方にも内緒で被害者の皆さんと会っていただくなど、いろいろと水面下でご尽力をいただいた。そのことが和解などの結果につながっていったと当時から大変感謝し、一番の功労者だと思っている。その後、民主党をつくる経緯などでさきがけが大変厳しい状況のなか代表なども務められた。私としては薬害エイズ問題のときの厚生大臣としての対応をはじめ、政治家としての生き様を示していただいた。私にとっては永田町のなかで何人もの先輩にお育てをいただいたと感謝しているが、そのなかで最も大きな影響を与えられた、ご指導をいただいた先輩だ。昨日訃報が飛び込んできて大変ショックを受け、残念に思っている。あらためて感謝を申し上げたいし感謝と哀悼の意を表したい」と述べました。
11日からの訪米については、「立憲民主党はまもなく結党から1年になる。われわれとしての基本的な考え方をアメリカの政治関係の皆さんにしっかりとお伝えすることが野党第1党として必要なことではないかというのが、最大の目的だ。われわれが何を目指し、どういう政党であるのか。特に、われわれは日米安全保障体制を重視し、これを深めるという意味で深化をさせたいという立場であることをしっかりとお伝えしていきたい」と趣旨を説明。加えて「それが目的ではない」とした上で、沖縄県知事選挙と重なることから辺野古新基地建設問題について、「現状の沖縄の皆さんの民意や沖縄の置かれている現状等を考えた時に、ごり押しをしても日米関係にとっては決していいことではないという認識と、われわれとしては辺野古を作らないという解決策に向けて模索、努力をしたいということを伝えていきたい。また、本当にアメリカにとって沖縄に海兵隊の大きな陸上基地が必要なのかということについて、いろいろとご意見を伺ってきたい」との旨述べました。