枝野幸男代表は12日、福島市土湯温泉町を訪れ、バイナリー発電所、エビ養殖施設を視察し、その後、土湯温泉地域の復旧に取り組む関係者らと懇談しました(写真上は、バイナリー発電所を視察する枝野代表ら)。
視察では、地域の復興再生事業を行なう株式会社元気アップつちゆの加藤代表取締役の案内で、温泉を活用したバイナリー発電所、発電所で使用した後の冷却水と温泉を2次利用しオニテナガエビを完全陸上養殖している施設を訪れ、同社の活動の説明を受けました。
その後、加藤氏の他、旅館経営者らと懇談。東日本大震災による被災と東京電力福島第1原子力発電所の事故により、ライフラインの損壊、停電による混乱、食料や化石燃料の不足、その後の観光客の減少や旅館の廃業等を経験し、そこから地域の温泉資源や水資源活用によるバイナリー発電、小水力発電といった再生可能エネルギー事業による復興再生を行なっている現状について説明を受けました。
枝野代表は懇談で、「被災をされた皆さんが、未来に向けてこの温泉地を復興させようと大変努力をされている。しかも復興に向けたポイントが再生可能エネルギーであるということから視察をさせていただいた」と今回の視察目的を話しました。また、「これからのエネルギーは地産地消。それぞれの地域で自分たちの使うエネルギーをどう作り出していくのか。この地は温泉と小水力に適した河川があるという条件を生かし、エネルギーの問題にとどまらず、温泉観光地の復興という大きな目的に向けて最大限生かしており、大変勉強になり勇気づけられた」と視察の感想を述べました。