「あなたの力があったからこそ、ここまで来たし、これからもあなたの力が必要です、ということです」。

インタビュー中、リラックスした様子で質問に答えていた立憲民主党代表の枝野幸男は、少し力を込めてそう言った。

去年の10月の選挙直前の結党について質問すると、「党の出発を“救命ボート”と表現した人がいるけど、自分でも、まさか野党第1党になるとは思わなかった」。今回スタートした「立憲パートナーズ」制度は、「国民に背中を押された」という結党時の実感から、自然に出てきた構想だという。

「僕ら立憲民主党は、国民が政治参加をしたい、と感じた時の“使い勝手のいい道具”になりたいんです」。

今年の春にスタートしたばかりの「立憲パートナーズ制度」。立憲民主党はこれまでの政党が採用してきた「党員」や「サポーター」という資格を廃止した 。パートナーズ制度は、その名の通り、「政治家と市民は、民主主義というプロジェクトをともに前に進める対等なパートナーである」という理念にもとづいている。

立憲民主党はなぜこのパートナーズ制度を始めようと思ったのか? パートナーズ制度は日本の政治をどう変えるのか? 枝野幸男が、そして立憲民主党が目指す未来とは? インタビューでは、そんな質問を率直にぶつけてみた。