福山哲郎幹事長は12日、第2次補正予算が成立したことを受け、記者団の取材に応じました。

 冒頭、福山幹事長は、家賃支援や雇用調整助成金の上限引き上げ、学生支援やひとり親支援、医療機関の救済等が実現する2次補正予算について、「われわれの主張がかなりの部分、取り入れられたことは評価をしたい」とする一方で「しかし、この時期になったことは政府の非常に遅い意思決定のため。国民に1日も早く、これらの支援が届くよう努力をしていただきたい」と強く求めました。

 また、持続化給付金では経産省と受託法人の不透明な手続きや、政府の専門家会議や連絡会議の議事録の作成・公開について、審議の中で問題が明らかになったとして、引き続き追及をしていく考えを示しました。

 さらにコロナの第2波のリスクや経済状況のさらなる悪化への懸念が広がる中で、国会を閉じることはあり得ないとして、国会の延長を求めました。

 記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:国会延長について、ツイッターでのハッシュタグを付けたツイートなど、どう取り組んでいくのか

 「#国会を止めるな」は、ずいぶんツイッター上で広がっています。
 2次補正予算が通ったとしても、給付や支援の届かない層がまだたくさんあります。国会の場なくなれば、国民の不安が広がります。
 われわれとしては、国民にも声を上げていただくことで、「#国会を止めるな」という動きを加速をさせていきたい。

Q:政権のコロナ対策への評価は

 コロナ感染が広がりだした2月後半以降、政府の対策は常に遅く、小さく、中途半端。また、検査の拡大も、なぜ拡大をしなかったのか、いまだにはっきりしない。コロナの対策についても、政府が明確に説明したとは思えない。モヤモヤ感いっぱいのこの3カ月の中で、国民の生活や経済状況はどんどん悪化していった。
 今日、やっと2次補正まで成立したが、まだ課題は山積をしているので、国会の果たすべき役割はこれからも大きい。
 コロナという厳しい状況の中で、政治に対する関心も高まり、国民の強い思いも届けていただけるようになったことは、非常に大きな、政治と国民の協力体制が出来つつある一歩と考える。

Q:与党は17日にも国会を閉じようとしていが、今後、延長動議や経産大臣や内閣不信任案などの提出について、どう考えているか、現状の検討状況は

 いま2次補正予算が通ったところ。終盤国会についてどう対応していくかは、代表や国対委員長とも緊密に連携を取りながら、また野党ともコミュニケーションしながら決めていきたい。いまのところはまだ具体的に何をするか決めていない。
 しかし、国会を止める、閉会することは、コロナ対策から安倍政権が逃げることだと思うので、そうしたことのないように声を上げていくことが第一。
 また、コロナ対策の検証委員会を国会の中に作れと、これまでも申し上げている。検証することで、第2波への備えができ、また、検査の体制も改善できる可能性がある。経済についても、補償がないことから始まったことが大きなつまずきだったので、検証委員会を設置することを今後強く求めていきたい。

Q:コロナの検証委員会について、今後政府与党に正式に申し入れをしていくのか

 それも終盤国会の対応に関わってくるので、今後、代表や国対委員長と協議して進めていきたい。

Q:延長・閉会に関わらず、政府・与野党連絡協議会の継続も求めていくか

 もちろん、それはもう当たり前のこと。

Q:今日にも小池都知事が再選表明をする見込み。これからどういった戦いをしていくか、何が争点か。れいわ新選組の山本太郎代表も出馬を検討しているが、宇都宮健児さんの票が割れるのではないかという予測も出ている

 知事選挙に誰が立候補してもいい、そのことに対して私がとやかく論評するのはいかがかと。
 小池都知事は、現職の知事であり、ある意味、立候補されるのは所与のものなので、コメントは特にない。
 山本太郎さんにしても、どなたが立候補してもいいので、まだ結論が出ていない段階で、私がコメントするのは、あまり適切ではない。
 われわれは、都連として宇都宮健児さんを応援することを決めたので、周りがどんな状況であろうが、一生懸命、都連を中心に応援体制を整えていくことが大切。
 争点は、当然コロナの対策の評価と、コロナ後の社会について。特に首都圏のなかでどういう東京を作っていくかは、大きな争点になってくる。