立憲民主党青年局(局長:中谷一馬衆院議員)は6日、学生×COVID-19「緊急わかもの会議」をオンラインで開催。約35名の学生参加者に加え、枝野幸男代表をはじめ党所属の国会議員・地方自治体議員など15名、関係者や報道も含め約70名が参加しました。

 「緊急わかもの会議」は、新型コロナウイルス感染拡大が学生にどのような影響が出ているのか、直接学生から意見を聞くために設けられたイベントです。司会は青年局所属の塩村あやか参院議員が務めました。

 枝野代表は開会後の挨拶で「今日は皆さんから率直な声を聞き、政策に繋げていきたい」と参加した学生に感謝の言葉を述べました。

 参加した学生と議員を6つのグループに分け、それぞれのグループで参加議員が意見をききました。学生からは次のような意見があがりました(一部抜粋して紹介)。

○メディアや政治の側も、コロナの影響で学生の生活が苦しくなったととらえている感じがするが、これまでも潜在的にあったことだと言いたい。
○学生によって成り立っている街もあるので、学生支援は地方経済を救うことにも繋がるのでは。
○コロナによって起こる物理的な損失や自殺者など指標(KPI)が欲しい。
○新卒で今年就職した人、オリンピックを見据え接客業に就職した友人も多く、内定取り消しされた人もいる。その人たちがこれからどうしていくか。
○散歩で公園に行っても遊具が使えなかったり、通報されたり批判をされる。みんなストレスが溜まっていると思う。
○文化芸術関係の仕事自体が「自粛」を強いられている。アルバイトや活動の収入もなくなっている。若い芸術家にとって練習や活動の場がない。
○私も含めてチャットレディの仕事を始めた方が多い。アダルト行為への対応や、ネット流出の危険と常に隣り合わせで、精神的にとても負担がかかってしまう。
○最後の1年間の行事を楽しみにしていたのに出来ない。(3年生)
○本当に必要なのは学校をやめたとしても生活していけるような支援策。学校をやめても最低限の生活を保障できる政策。
○入試への不安。推薦入試は秋だが、成績のつけ方などあいまいになる。また一般入試は試験会場が蜜であり厳しい。オープンキャンパスや説明会が開催困難なため志望校選びが難しい(高校2年生)
○アメリカでは、学生に金額の差はあるが、手当が支給されている。
○シンガポールに在住の4年生。オンラインイベントや授業で勉強をしているのが現状。全世界でこのような状況が起きている。

 グループでの意見交換のあと、グループ内の議論や意見を全体に共有し、意見交換を行いました。意見交換を受け、文部科学部会に所属する川内博史衆院議員からは、「学生さんが学業を続けられるよう、一生懸命応援させていただきたい」、同じく文部科学部会に所属し部会長を務める水岡俊一参院議員からは、「今日の議論を聞き、学生さんたちも一生懸命考えていると思った」とそれぞれ述べました。

 学生からは、「実習や実技の必要な学生、芸術系の学生が弱い立場になっていることを議員の方々に共有することができたのは良かった」「機材がなくてこのような場にもアクセスできない人たちの分も考えなければならないと思った」「最近、外出できないので近しい人以外からの意見を聞くことができてよかった。私たち学生当事者から発信して頑張っていきたい」などの感想が上がりました。

 閉会に際し枝野代表は「特に芸術系、理工系、医療系の学生の方など、オンラインでは絶対にできない部分がたくさんあって、いろいろなところで影響が出ている問題など今すぐ取り組みたい」と述べました。青年局長の中谷衆院議員は「今日の会議はデジタルコミュニケーションが非常にいい形で実践ができた事例になったと思う。皆さんの声を政界に届けていけるよう、引き続き、貴重な声を聞かせてください」と述べ会議を締めくくりました。

 参加した議員と、グループは次のとおりです。

グループ1(枝野代表、川内博史衆院議員、塩村あやか参議院議員)
グループ2(水岡俊一参院議員、須山たかし府中市議)
グループ3(山本和嘉子衆院議員、小谷英次郎小田原市議)
グループ4(菅直人最高顧問、臼井愛子北区議)
グループ5(中谷一馬青年局長、須藤元気参院議員、渡辺よしてる板橋区議)
グループ6(石川大我参院議員、銀川裕依子足立区議)