9日夕、「子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会(教育関係23団体)」の主催で、「子供たち一人一人に対するきめ細かな教育の実現と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築等を求める全国集会」が国会内で開催され、立憲民主党からは参院文教科学委員会筆頭理事の水岡俊一議員があいさつしたほか、多くの議員が出席しました。
冒頭、主催者を代表してあいさつに立った公益社団法人日本PTA全国協議会の佐藤秀行会長は、いまこの時代に教師の働き方を変えないと教師をやる人がいなくなる。しっかりと方策を考えるべきと危機感を訴えました。また、大勢の生徒がタブレット端末を一斉に使用しても耐えられるギガネットワークを地域間・学校間の格差なく整備できる予算措置を求めました。
教員出身の水岡議員は「4月に夢をいっぱい持って新しい学校に来てみると担任の先生がいないというクラスがあちこちに現れている。教員の志望者が減っているせいもあるが、病気で休んでいる仲間も多い。なぜそんなに身体や心を病むのか。一番の原因は長時間労働と過重労働。皆さまと意見交換をさせていただきながら、解決に向けて国会でも取り組んでまいりたい」と語りました。
同集会では、(1)きめ細かな教育の実現のために教職員定数の改善を進め、人的措置・財政措置を行うこと(2)教育の質の向上を図るため、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーや部活動指導員等の配置促進を進めること(3)一人一台の学習用コンピュータ及び高速かつ大容量の通信ネットワークの整備を進めること――等を含むアピールを採択しました。