蓮舫副代表は参院選の選挙戦最終日の20日夜、東京・恵比寿駅前で行われた東京選挙区から党公認候補で立候補した塩村あやかさんと比例で立候補している奥村まさよしさんの選挙戦最後の訴えとなる街頭演説会に参加。立憲民主党の候補者を選んでいただき安倍総理の目を覚まさせて欲しいと訴えました。

 蓮舫副代表は同日、兵庫・神戸ハーバーランド松方ホール前で同選挙区から党公認で立候補した安田真理さんの応援から始まり、大阪・梅田ヨドバシカメラ前では、かめいし倫子さん(大阪選挙区)、京都・四条烏丸では増原ひろこさん(京都選挙区)、静岡・東急スクエア横で徳川家広さん(静岡選挙区)の応援に入り支持を訴えました。

 奥村さんは、アーティスト活動と並行して保育士していた経験から、日本の保育政策を変えたい一心で立候補したと語りました、そしてこの間、北海道から沖縄までたくさんの保育士の方々に会う中で、全員が全員、保育士不足に本当に悩んでいるという訴えがあったと明かしました。そして「この日本をもっと子育てがしやすい国に、子どもに優しい国にするために、日本で働いている40数万人の保育士の思いを持って僕は必ず国政にいかなければならない」と決意を語りました。最後に「日本の保育を変えなければならない。子どもたちの笑顔を作らなければならない。そのために、保育士の笑顔を、そして子どもの笑顔を、そこからパパやママの笑顔を、おじいちゃんやおばあちゃんの笑顔を、この恵比寿の笑顔を、そしてそれは必ず日本の笑顔、そして10年後20年後50年後の日本の笑顔に絶対に繋がっていきます」と訴えました。

 塩村さんは「みなさんに本当に支えられて今日を迎えられたと思っています。さまざまな支援でここまでこれた。時には、折れそうになったこともありました。この長い選挙戦の中で弱気になったり、大丈夫なのかと考えて、そのたびに街頭で励ましてもらいました」と最初にこの間出会った人たちに感謝を述べました。そして、「非正規雇用や就職氷河期世代の問題、女性が働く中でぶつかる問題、そして何よりも今の政治、なんとか変えていかなくてはいけない」と語り、「強いものが正しいという政治は本当におかしい。私たちが払った税金は、私たちの暮らしや福祉、ここに再分配されるのが一番正しい」と訴え、自民党の二階幹事長が選挙前に「選挙を一生懸命頑張ったところに予算をつけるのは当たり前。そういうことをしないと自民党の存在価値がない」といった趣旨の発言をしたことを批判、「国会では議論をせず、予算委員会を逃げまくって閉会した。これを安定の政治と呼ぶのは不健全な国だ」と指摘しました。

 蓮舫副代表は、「政治は誰のためにあるのか、この選挙戦、日本中を歩いて、皆さんにお会いし、皆さんの声を聞いて、皆さんの目を見て、私はやっぱり政治は改めて国民のものであり、皆さんのためであり、現実を見なければ政治は間違うという思いを新たにしました」と語りました。

 続けて「内閣総理大臣安倍晋三さんは、今日に至っても、この参院議員選挙の争点は『憲法改正だ』といっています。憲法も大事です。でも日本中を歩いて、この東京を歩いても、憲法改正を優先してくれという声よりも、年金、介護、医療、教育、子どもの育つ環境、働き方、自分の雇用の安定、子どもたちの未来、国の未来、今そこにある生活不安をなんとかしてくれという声が最も多い。なぜ総理はその声に向き合わないんでしょうか」と指摘しました。

 さらに「蓮舫だって、手塚さんも、塩村も奥村も、みんな政治家になったらやりたいことある。理念や理想やビジョンがある、やりたいことがある。だから政治家を目指している。内閣総理大臣は違う。内閣総理大臣は自分のやりたいことよりも、国民がやってもらいたいことを率先するのがその職責。。皆さんの声に耳を傾けず、国会からは目を背け、自分のやりたいことだけが争点だと。(憲法に)縛られる権力者が「憲法改正だ」と。まだ立憲主義を分かっていない総理には、この選挙で、東京から塩村さん、全国から奥村さんを選んでいただくことで、目を覚まさせていただきたい」と支持を訴えました。