枝野幸男代表は1日夕、6月の全国遊説の2カ所目を、仙台市青葉区の藤崎ファーストタワー館前で実施、石垣のり子参院支部長(宮城選挙区)、宮城県連代表の岡本あき子衆院議員、阿久津幸彦衆院議員、鎌田さゆり宮城2区総支部長らも参加しました。
石垣支部長は、宮城県について「農業県であり、3大漁港もある漁業の県でもあります。食べるものによって私たちの身体はできていて、命も支えられている」として、「アグリファースト、第1次産業をもっと大事にしていきたい」と訴えました。
また、東北電力女川原発2号機の再稼働の是非を問う住民投票条例案が否決されたことに触れ、原発ゼロを訴え、さらに消費増税について、皆さんと一緒に税金のあり方について考えていきたいと語りました。
そして「東日本大震災という筆舌に尽くしがたい経験をした私たちは、この平成の30年を終えて、令和の時代に入って、あの経験をしたからこそ、これからの新しい価値をビジョンをこの宮城から訴えていきたい」と話し演説を終えました。
枝野代表は訴えの冒頭、来月行われる参院選について「令和という新しい元号になって初めての大きな国政選挙。おそらく衆院選挙と参院選挙、両方一緒に行われる。新しい時代にどんな社会を作っていくのかを有権者の皆さんが決める、そのチャンスが来月ある」と語りました。
そして、(1)集団的自衛権の解釈変更について、元に戻さないと、本当に日本が危なくなる戦争に巻き込まれかねないという危機感を持ってこの夏の選挙に臨んでいく(2)サービス残業をなくし、残業代を支払うようにさせることで、家計の所得を上げ、消費の拡大へつなげる経済改革を行う(3)少子化・高齢化対策のため介護職員・保育士の賃金を上げ、介護・保育の人材不足を解消する(4)公務員バッシングをして、公務員人件費を下げることは良いことだという間違ったことをやってきてしまった反省も込めて、非正規雇用から正規雇用への展開を図り、雇用と収入を安定、人材不足の解消と家計所得を増やす(5)自民党政権になりひっくり返されてしまった民主党政権時の戸別所得補償制度にもう一度チャレンジし、水と緑と空気と地域社会を支えている1次産業でしっかりと食べていける、暮らしを下支えをしていく。そのための財源として、自由化や円安によって利益を上げている企業に課税していく――と訴えました。