参院本会議で22日、「国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案」の趣旨説明・質疑が行われ、立憲民主党・民友会・希望の会を代表して小川勝也議員が質問に立ちました。

 本改正案は、効率的かつ安定的な林業経営の育成を図るため、国有林野の一定区域において、事業者が安定的に樹木の採取を行うことを可能とし、森林所有者等と木材の需要者との連携により木材の安定供給を確保する取り組みに対する金融上の措置等を講ずるものです。

 小川議員は、(1)樹木採取権の存続期間が最長50年と長いの理由(2)本法案提出に至る未来投資会議、林政審議会での議論の内容(3)大企業ではなく、地場の中小素材生産業者が排除されない工夫と対策(4)林道・作業道の整備、機械化、人材育成・人材確保などへの対応・取り組み――などについて質問しました。

 最後に、「今、伐期がきたから現世代が利益を得る。ひたすら儲けの材料にする。この考え方は間違っている」と指摘、吉川農林水産大臣に対し、国有林の役割と国有林の将来に向けてのあるべき姿をただし、質問を終えました。