GW列島縦断大作戦の3日目となる5日、枝野幸男代表は名古屋での街頭演説のあと全国13カ所の街頭演説会の8カ所目となる京都市下京区にある四条河原町で、参院総支部長の安田真理さん(兵庫選挙区)、亀石倫子さん(大阪選挙区)、増原裕子さん(京都選挙区)とともにマイクを握りました。
安田さんは、「今の国会をみても、政治家、官僚の、嘘、誤魔化しが当たり前になってきている。それを見過ごし、諦めることは簡単ですが、私もお集まりの皆さんと同じように諦めたくない、その気持で行動を起こすことにした」と語りました。2013年の特定秘密保護法の国会審議の際には、自身の考えをブログで発信、フリーアナウンサーとして活動しているなかでの政治的発言を周囲の関係者から指摘され、「それは少しおかしい」と東日本大震災、原発事故のあとに感じてきたメディアの責任というものを、改めて考えるようになったと話しました。
続けて、マスメディアをただすだけでは今の政治はなかなか変わらないと語り、「憲法に立脚した民主主義、草の根の民主主義を進めていく立憲民主党で、私たち一人ひとりの声がちゃんと政治へと反映される政治を兵庫から進めてまいりたい」と決意を表明しました。
さらに、「兵庫は広く、多様性の県と言われていて、北は日本海、南は瀬戸内海まであり、淡路島もあります。そこから多様性を発信していくとともに、日本の縮図とも言われていて、さまざまな産業も、まざまな政治課題もある。兵庫の土地から、いろいろな課題と向き合って新しい日本の政治の流れを作っていきたい」と語りました。
亀石さんは、「平成という時代が終わり新しい時代を迎えました。日本は大きな転換点に立たされている」と語り、年功序列型賃金制度や終身雇用制度、高度経済成長も終わったと指摘。「だからこそ、古い常識や価値観にとらわれず、発想を大胆に転換して、新しい時代、より豊かな社会に作り変えていかなければならない、そういうときだ」と訴えました。
続けて、「ワークライフバランスを見直してそして労働生産性を高めていく、多様化して複雑になった社会に合わせて産業構造を変えていく。そして新しい文化、イノベーションを生み出していく、そのために新しい法律を作ったり、古い法律を変えていく必要がある」と語り、「古い常識や価値観にとらわれず、新しい発想で社会を変えていく、それができるのは私たち」だと話し、新しい社会を作っていくと表明しました。
増原さんは、昨年12月の京都選挙区の公認候補の機関決定を受け、その日に枝野代表、福山哲郎幹事長らの同席のもと記者会見、そして同地での初めての街頭演説を振り返るとともに、「(その時から)新たに兵庫の安田真理さんにも入っていただいて、皆さんにご挨拶できることを心からうれしく思う」と挨拶しました。
続けて、「これまで8年間、草の根の市民活動で1人の女性として、1人のLGBT、性的マイノリティとして声を上げてきました。いじめや差別のない社会を作りたい、その思いで戦ってきました。そしてマイノリティとして痛みを感じてきたからこそ、社会の中で弱い立場に置かれがちな人たちに寄り添うことができる、政治のなかで果たすべき役割がある、そう信じて活動しています。一人ひとりが自由で認め合う社会をつくりたい、その思いで活動をしています」と話しました。
また、友人から聞いた「待機児童問題が深刻な地域に住んでいる。一緒に子育て頑張ってきたママ友と保育園を巡ってライバルみたいになっている。悲しいし、こんなのおかしい。なんとかしてください」という声に「幼児教育や保育の無償化の前に、しっかりと保育士さんの待遇を改善して、待機児童ゼロに取り組んでいく」と話しました。また「大切な友人が、子ども不登校で親子ともども深刻に悩んでいる。なんとかなりませんか」という声には、「教育の機会を確保していくための法整備、フリースクルーとの連携なども含めて、より実効性の高いものに取り組んでいく」と訴えました。