GW列島縦断大作戦の2日目となる4日、枝野幸男代表は新千歳空港から宮城県・仙台へ、そして埼玉県・大宮、千葉県・浦安、東京都・北千住の各所で街頭演説。「この夏の参院選挙で安倍一強体制を打ち壊し、多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会を作るために力を貸してほしい」と訴えました。
枝野代表は通算5カ所目となるJR北千住駅西口デッキでの街頭演説で、「私たちは結党以来、多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会がいま必要だと訴えてきた」と切り出し、「多様性を認め合う社会」の意義をあらためて強調。「新しい時代を切り拓くためには人と違っていることこそが価値だ。違いをそれぞれの個性としてお互い尊重し合うなかから日本の未来を切り拓く、新しいものが生まれてくるのではないか。私たちは違いを価値として、力としていく社会を作っていきたい」と訴えました。
その上で、「多様性を認める社会のなかで、日本では社会のさまざまな分野において女性の参画が圧倒的に遅れている。『女性が輝く社会』と、どなたかがおっしゃっているようだが、輝けるための前提条件を整えずにただ輝け、頑張れと言われても困るのではないか」と述べ、女性が社会参画する上でのさまざまな困難のうち特に象徴的な政策課題として「選択的夫婦別姓」の早期実現を目指す考えを表明。「民法を書き換えれば済む話であり、一銭もかからないでできる。誰にも迷惑をかけない。この夏の参院議員選挙を通じて選択的夫婦別姓くらい認められなくて何が多様性だ、何が『女性が輝く社会』だと訴えていきたい」と力を込めました。
「困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会」の実現に向けては、「老後の安心」「子育ての安心」「貧困の解消」の3つの大きな柱を掲げ、政策を着実に前に進めていくと主張。その具体策の一例として、保育士や介護職員等の処遇改善や非正規労働者の正社員化を進めていくこと、最低賃金の引き上げ等を挙げ、「こうしたさまざまな政策を一歩一歩、皆さんの暮らしの声に寄り添いながら進めていきたい。そのためには、政治は政治家の力だけでは変えられない。民主主義の社会で政治を動かす力を持っているのは有権者の皆さん、あなたです。あなたにはその力がある。ぜひ力を貸してほしい」と、立憲民主党への理解と支援を呼びかけました。
前東京都議会委議員で、今夏の参院選挙東京選挙区の公認予定候補の塩村文夏(しおむら・あやか)さんは、「将来が不安だ、老後は不安だという状況で笑えない人たちが増えている。私もその一人だ。一方で、こんな状況でありながら、その職務に就いていながら、その現実に目を向けず笑っている人たちがいる。『議論せよ』と言い出した人たちが、国会を見てみれば、普段は議論から逃げていてまともに答えようとしていない」と安倍政権の姿勢を批判。日本国憲法施行から72年が経った今、安倍総理が憲法を改正し、2020年施行を目指し前のめりになっていると警戒感を募らせ、2017年に自民党総裁としてまとめた9条への自衛隊明記など4項目の改正条文案についてあらためて問題点を指摘しました。
今月12日に告示される足立区議会議員選挙に党公認候補として挑む、小椋修平、松丸誠、鈴木明各足立区議会議員と新人の銀川由裕依子さんもマイクを握り、「派遣社員から秘書となって、2007年から区議会議員を務めさせてもらっている。非正規で生活がままならない、将来が見通せない、こういう人たちの雇用環境を変えていきたい。高齢者が年金だけで生活できない、子育て世代が働きに出たくても保育園に子どもを預けられない。さまざまな困難を抱えている人たちの声が届かない、こういう現状を変えていきたいとこれまで草の根の政治、一人ひとりの声を届けていく政治を実践してきた。全力で頑張っていく」「私は昭和32年生まれで61歳を超えた。令和の時代をますます発展させ、次の時代へとこの足立区を発展させていく」「一つでも多くの困りごとを解決し、一つでも多くの願い事を叶えていくのが政治の原点だ。心臓病、がんを患った経験、両親を介護し看取ってきた経験もある。こうしたことを政策としてしっかり訴えていきたい」「『わくわくする足立区へ』を掲げて活動している。お子さまから高齢者、女性、障がいを持っている方、どんな方にとってもやさしい街、安心、安全に住み続けられる足立区を目指して、皆さまと一緒に足立区を前に進めていきたい」とそれぞれ政治に懸ける思いを訴えました。
街頭演説会の司会進行は、衆院東京13区総支部長の北條智彦さんが務めました。