日本私鉄労働組合総連合会の呼びかけによる「政策推進私鉄国会議員懇談会」の設立総会が29日朝、議員会館で開催されました。立憲、国民、社民の各党の国会議員が出席し役員構成・規約を承認、議員懇談会の設立を確認しました。会長には鉢呂吉雄参院議員が就任し、副会長に近藤昭一衆院議員、柳田稔(国民)、吉川元(社民)両参院議員、事務局長に辻元清美衆院議員、代表幹事に7名の国会議員を選任しました。

 田野辺耕一私鉄総連委員長のあいさつのあと、宮﨑功一私鉄総連政治局長が設立経過を報告しました。会長に就任した鉢呂参院議員は、「公共交通は行き過ぎた過密と過疎に迫られている。北海道では住民の移動手段が失われつつあり、町が負担してタクシーを支援してきたが追いつかず、ボランティア移送を始めざるを得なくなっている。地域交通・公共交通について、私鉄総連の皆さんとしっかり意見を交わしながら政策論議を深めていきたい」と述べました。

 意見交換では、ドライバーの健康確保策、自動運転や無人運転、バス高速輸送システム(BRT:Bus Rapid Transitの略)や車専用軌道への評価、地方バス路線維持の取り組み、人出不足対策、自治体議員の発掘などについて質疑が行われました。