党外国人受け入れ制度及び多文化共生社会のあり方に関する検討プロジェクトチームは23日、国会内で会議を開催。技能実習制度などの現状について理解を深めるため、外国人技能実習機構と公益財団法人・日中技能者交流センターからヒアリングを行いました。

 冒頭、あいさつに立った石橋通宏座長は、「これまでの技能実習制度について、われわれはさまざまな課題認識、問題認識を持って議論してきた。これからの外国の方々の受け入れ制度を考えるときに技能実習制度をどうしていくのかが大きな論点の1つだ。政府案として示された骨子では、新しい受け入れ制度は作るが技能実習制度は現状のままだ。そのまま残すことがいいのかどうかを含めてあらためて議論していかなければならない。今日は現場の現状と課題を伺いながらしっかりと認識を共有していきたい」と述べました。

 外国人技能実習機構からは技能実習制度の仕組みや現状、同機構の業務、同制度での申請および実習賃金や労働時間に関する技能実習生からの相談件数について、公益財団法人・日中技能者交流センターからは同センターの歴史や技能実習制度の活用状況、今日的な課題について説明を受けました。出席議員からは、「技能実習制度をめぐって賃金や労働条件などが当初の説明と違うといった不満があり、失踪者が出ているケースもある」として、こうした課題解消に向けた取り組みなどについて質問がありました。