立憲民主党東京都連合(以下、都連)は30日夜、「立憲東京プロジェクト始動―草の根民主主義のゴングを鳴らせ―」と題して初のパートナーズ集会を東京都内の後楽園ホールで開催。首都圏を中心に約1,500人の立憲パートナーズが参加しました。
集会は、当夜のために結成された「立憲ブラザーズバンド」の生演奏に続くオープニングで、都連所属の国会議員と衆院総支部長がリングに登壇。都連代表の長妻昭代表代行は、「立憲民主党は多様な価値を認める。困ったときは寄り添い、お互いさまに支え合う社会を目指す政党だ。今の理不尽な、息苦しい、偏狭な社会を変えるために、今日を東京パートナーズの大きなつながりのスタートとしたい」とあいさつしました。
東京プロジェクト・ラウンド1の「聞きづらいけど、今夜だから、あえて聞く!」では、枝野幸男代表が登場。パートナーから事前にメールや地域でのワークショップで寄せられた質問のなかから「いわゆる審議拒否は良かったか、悪かったか」「立憲民主党が政権を取ったら国民生活は良くなるのか」の2問を取り上げ、参加者それぞれの考えを手元の青白のボードで示してもらい、そのなかの代表者の声をそれぞれ聞いた上で、枝野代表があらためて考えを述べるという形で進めました。司会進行役は蓮舫参院議員が務めました。
いわゆる「審議拒否」については、「国会審議を見ていたが、(野党が)正しい批判をしていたのに対して(政府・与党が)きちんと答えていない状況が続いていたので、今の仕組みのなかでは審議拒否という対応しか取れなかったのではないか」「不誠実な自民党の対応に対する国会戦術としては理解するが、国民としては自分たちが思っていることをしっかりと国会で議論してくれることを望んでいる。審議の場を放棄する手段に出ることには疑問を持っている」と、パートナー代表者から賛否両論。枝野代表は「国民の皆さんに問題点を知ってもらい、世論の後押しを頂かないとおかしな法案の成立を止めることができない。そういうときに国会の審議の在り方自体がおかしいということを、何らかの形で示さなければいけないことがあり、さまざまな手順を踏んだ上で、不正常な状況になることがある。われわれが『審議拒否』と批判されることを恐れてしまったら、与党は都合の悪い法案ほど議論せず、国民の皆さんに知られないように通していくことになってしまう。なぜ国会が不正常なのかを伝える工夫、努力は必要だと思っているが、理不尽なことは許さないという断固たる姿勢で頑張っていきたい」などと述べ、理解を求めました。
ラウンド2では、都連幹事長の手塚仁雄衆院議員が現時点で決定している来春の統一自治体選挙の候補予定者を紹介。同選挙対策委員長の落合貴之衆院議員からは、統一地方選挙に向けて、今後パートナーズの皆さんなどと話し合いを重ねて政策を作っていく方針が示され、そのための素案として、「子育て支援」「まちづくり」「健康・福祉・医療」の3つのテーマについて、鈴木綾子江東区議会議員、西宮幸一府中市議会議員、白石恵子練馬区議会議員からそれぞれ提案がありました。都連政務調査会長の山花郁夫衆院議員は、今後のスケジュールを説明し、「今日をキックオフとして、地域でのワークショップなどに参加してほしい」と呼びかけました。
最終ラウンドでは、枝野代表が再びリングに登壇し、「パートナーズの皆さんには、さまざまな草の根の声を上げていただきたい。私たちが気づいていない、想像力が及んでいない、現場にある困難、現実に対し『政治の力で何とかできないんですか』という声を寄せていただきたい。皆さんが(問題・課題に)気づいたとき、どこかにその声を届ければ政治がそれに対応できる、その届ける先に立憲民主党がならなければいけない。そして、皆さんとより深くコミュニケーションを取らせていただくなかで、草の根の、皆さんの暮らしの足元にしっかりと目を向ける存在になっていきたい」と表明。「立憲民主党の未来をつくるのはあなたです。ともに前に進んでいきましょう」と呼びかけ、締めくくりました。