福山哲郎幹事長は21日午後、国会で定例会見を開きました。
会見冒頭、障害者雇用の水増し問題について、「全くもって言語道断」「障害者雇用促進に真摯に取り組んでいる各企業に対してだけでなく、なによりも障害当事者の方、ご家族の方に対する大きな裏切り行為」と語り、(1)どのような経緯で始まり(2)担当者同士の引き継ぎがあったのか(3)上司に報告をしていたのか――など真相究明と、事態改善に与野党関係なく真摯に取り組んでいきたいと話しました。
沖縄知事選の対応については、党としてまず沖縄県連合(県組織)の設立を8月最終週もしくは9月最初の週を目処に進めていると説明。県組織の設立前後や候補者が決まった段階で、どのような形で関わるのか、選挙戦の戦い方についてきちんと発信をしていきたいと話しました。
また関連の質問で、党の辺野古新基地移設方針に関する再検証委員会の検討状況について問われると、「県連を設立するにあたり、一定の方向性は出さなければならない」とした上で、環境整備をし発信していきたいと語りました。
自民党総裁選で立候補を表明している石破茂氏が「正直、公正」をスローガンに掲げていることについて問われると、「政治はもともと正直であるべきだし、政治は公正でなければいけないもの。それをスローガンにすること自身が安倍政権に対する痛烈な批判であり、今の自民党はその正直と公正さについて、政治としてのプライオリティが低いということを語っている」と話し、立憲民主党の掲げる「まっとうな政治」も正直と公正な政治だとして「思いは一にしている」と語りました。また、政権与党の総裁候補者が「正直、公正」と言わなければならない今の自民党の体質について「いささか情けない思いを感じている」と話しました。
また総裁選に期待することを問われると、他党のことなのでコメントするのは適切ではないとした上で、「安倍政権の2期、本当に民主主義をどう考え、立憲主義をどう考えてきたのか、こういった議論を自民党内で徹底的に戦わす総裁選にしていただきたい」と話し、「国会で虚偽答弁や文書の改ざんがあったなどというのは前代未聞のこと。このことをずっと続けてきた安倍政権に対してどのような形の総括が総裁選で自民党内で起きるか、国民は自民党の中での自浄作用、これではいけないという声が上がることを期待している」と語りました。
宮沢由佳参院議員の入党と県組織の山梨県連の設立が決まったことについては、県全体を選挙区とする宮沢議員の入党で立憲民主党の理念・政策が全県に広がることはありがたいと語りました。また宮沢議員がライフワークとして取り組んでいる子育て支援は党の理念・政策とも共有しており、一緒にやる決断をいただいたこと、そして入党を理解していただいた山梨県民の皆さんや、宮沢議員の後援会の皆さんに感謝を申し上げたいと話しました。