枝野幸男代表は27日、党首討論が行われた後、記者団の取材に応じました。
枝野代表は、参議院定数増の選挙制度改革について、自民党の党利党略と言われており、消費税負担をお願いする直前に国会議員の数を増やすのは納税者の理解が得られないのでないかとの指摘に「お答えいただけなかった」と語り、「押し切るのであれば、来年の参院選挙の争点の大事な1つが確定をする」と言及しました。
二階幹事長の「『子どもを産まない方が幸せ』は勝手な考え」との発言については、「自民党の実質ナンバー2が総理の認識とも違う。そして国民の様々な立場の人を傷つけるような暴言を吐いたことについて、当然党内で厳しく対処していただけると、そういう答弁を引き出せた」と語りました。
また、25日の参院予算委員会で福山幹事長の質問で、沖縄の米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が墜落したことを巡り、防衛省が飛行中止を求めていないにも関わらず安倍総理が「我々が申し入れを行い、2日間ではございますが中止をし」と答弁したことについて、「まったく答弁になっていないというか、自分で議事録を読んでも自分の発言した内容を理解できてない、とんでもない暴言」と述べました。
記者団の取材に同席した福山哲郎幹事長からは、「防衛省も中止の要請をしていないことを認めており、在日米軍も中止の要請は受けていないと言っている。まったく総理の事実誤認」と指摘しました。
「党首討論の歴史的な役割は終わった」との前回の党首討論後の枝野代表の発言を取り上げ、総理が「本当にそう感じた」と答えたことについて、「自民党も党首討論のやり方の見直し協議に積極的に対応していただけるのだとすれば、それは大変歓迎すべきこと。」の語りました。また党首討論を建設的なものするためには、答弁者側の時間を含まず質問者側の時間が持ち時間として計算される「片道方式」にすべきとの見解を示しました。